豆乳でイソフラボンを摂取すると胃腸に副作用がでることはあるの？

豆乳のイソフラボンが原因で胃腸は悪くならない

美容や健康に良いイソフラボンの摂取に、イソフラボンが豊富な豆乳を愛用している方も多いと思います。
ところで、豆乳を飲むと、下痢や便秘、胃痛などの胃腸の不調を訴える方がいます。
牛乳による体調不良の原因は乳糖という糖が原因ですが、豆乳のイソフラボンと胃腸の不調とは関係がありません。

豆乳は、イソフラボン以外に大豆の成分が多く残っています。
その中には、胃腸に負担をかけ、胃痛や下痢、便秘の原因となる成分も存在します。

大豆に含まれるたんぱく質は、アレルギー反応を引き起こすアレルゲンとなります。
大豆にアレルギーがある人は、腹痛や下痢、嘔吐を起こす可能性があります。

豆乳はマグネシウムが多く、コップ1杯（200ml）で50mgのマグネシウムを含有しています。
これは、成人男性が1日に必要な推奨量の13.5％に相当します。
マグネシウムは腸へ水分を送り込む作用があるため、過剰なマグネシウムの摂取は糞便の水分量を増やして柔らかくし、下痢を引き起こします。

大豆は、サポニンが多い食品としても知られています。
サポニンは水と油を一緒にする作用があり、過剰に摂取すると吐き気を催す場合があります。

レクチンは糖と結合するたんぱく質の一種で、細胞を活性化する作用があります。
しかし、マメ科の食品に含まれるレクチンの中には、中毒症を引き起こすものもあります。
そのため、下痢や嘔吐の原因になります。

冷たい豆乳はのど越しが良く、飲んだ際の清涼感を得られます。
しかし、冷たい飲み物は胃腸を刺激し、負担が増大するため胃痛や下痢の原因となります。

豆乳で下痢や嘔吐など胃腸の不調を起こすようなら、イソフラボンの摂取はサプリメントに切り替えた方が良いでしょう。