イソフラボンで肌のコラーゲンを保つ
イソフラボンは肌のコラーゲンの生産力を高める
お肌のトラブルが気になる女性にとって、肌のハリや潤いを保つコラーゲンは美容や若々しさを保つため、常に気になる成分の一つです。
イソフラボンは、体内でコラーゲンを生産する細胞を活性化するため、ハリと潤いある肌を保つ効果があります。
コラーゲンとは
コラーゲンは、体を構成するたんぱく質の一種です。
体内のたんぱく質の、実に30％がコラーゲンでできています。
コラーゲンというと皮膚に存在する成分として知られていますが、それ以外にも骨や軟骨、靭帯、腱、筋肉、血管など、体の組織の構成成分として重要な役割を担っています。
女性は加齢によってコラーゲンの生産量が減る
コラーゲンの生産には女性ホルモンが関与
体内のコラーゲンは、皮膚ならば線維芽細胞、骨ならば骨芽細胞で作られます。
これらの細胞には、女性ホルモンのエストロゲンと反応する、エストロゲン受容体(※1)と呼ばれるものがあります。
この受容体にエストロゲンが結合すると、細胞が活性化しコラーゲンの生産が促進されます。
(※1) ホルモンは分泌された後、目的の細胞の受容体に結合することで、はじめてホルモンとして働きます。
女性の肌の衰えは女性ホルモンの減少が原因
体内にはコラーゲンを分解する酵素があり、生産量とのバランスが常に保たれています。
しかし、女性は更年期(※2)を迎えると、卵巣で生産されるエストロゲンの量が少なくなります。そのため、コラーゲンを生産する細胞内にある受容体に、エストロゲンが結合する機会が少なくなります。次第に細胞の活力が低下し、コラーゲンの生産量が低下します。
こうしてコラーゲンを分解する酵素とのバランスが崩れて、コラーゲンの分解が進んでしまいます。
そのため、更年期を迎えるとシワや乾燥肌が目立つようになります。
(※2) 加齢によって月経がなくなる(閉経)前後5年ほどの期間のこと。
イソフラボンは肌のコラーゲンの生産や維持に効果を発揮
イソフラボンは、皮膚のコラーゲンの生産力を回復し、そのコラーゲンの維持に効果を発揮します。
エストロゲン様物質としてコラーゲンの生産を活性化する
イソフラボンはエストロゲンと分子構造が似ており、エストロゲン様物質として、体内でエストロゲンの代用として機能します。
イソフラボンは、エストロゲンと同様に、細胞内にあるエストロゲンの受容体と結合し、細胞を活性化する作用があります。
その結果、更年期などで減少したエストロゲンの作用を補い、コラーゲンの生産力が改善し、ハリや潤いある皮膚を回復します。
抗酸化物質として肌のコラーゲンの分解を抑制する
イソフラボンは、紫外線により皮膚内で発生する活性酸素(※3)の除去を行う抗酸化物質としても作用します。この働きは、皮膚のコラーゲンの分解を抑制する効果があります。
皮膚には、コラーゲンの分解を行う酵素の働きを抑制する物質があります。
しかし、この成分は皮膚が紫外線を浴びることで発生する活性酸素により、その効果が弱まることが知られています。
イソフラボンは抗酸化物質として活性酸素を除去する働きがあるため、この物質の効果が維持され、コラーゲンの分解が抑制されます。
(※3) 増えすぎると健康な細胞を攻撃して、機能を低下させてしまう悪性の酸素。
加齢によりシワやお肌の乾燥が気になる方は、ぜひイソフラボンを試してください。
コラーゲンは丈夫な骨を作るためにも重要な成分です。
イソフラボンはコラーゲンの生産を助けることで骨粗しょう症の予防や改善にも役立ちます。
