イソフラボンでニキビ改善
イソフラボンは大人ニキビに効果がある
イソフラボンは主に大豆に多く含まれる栄養素で、美容効果やホルモンバランスを整える作用があります。
ニキビは青春の証と言われますが、20代を過ぎても大人ニキビに悩まされる方が多くいます。大人ニキビはストレスや生活習慣の乱れ、加齢など様々な要因がありますが、その要因の一つがホルモンバランスの乱れです。
ホルモンバランスを整えるイソフラボンは、大人ニキビを改善する効果があります。
今回は、イソフラボンでニキビを改善できる理由についてお話します。
ニキビ発生の原因
ニキビは、皮脂腺から分泌される皮脂が増えることで発生します。皮脂が増えると角栓ができ、毛穴が詰まることでアクネ菌などの雑菌が繁殖し、皮膚に炎症を起こします。
皮脂はホルモンバランスが崩れると増える
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実は、皮脂の分泌には性ホルモンが関与しています。女性の場合、女性ホルモンのエストロゲンは皮脂の分泌を抑制し、プロゲステロンが皮脂の分泌を促進します。
また、大人ニキビはPMS(月経前症候群)症状の一種でもあり、月経の2~1週間前にニキビが増え始め、月経開始と共に減る人もいます。
加齢によるエストロゲン不足も大人ニキビを増やす
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加齢でエストロゲンの分泌が減少すると、女性でも体内で相対的に男性ホルモンが優位になります。(※1)男性ホルモンには皮脂の分泌を促進する作用があります。
また、エストロゲンは皮膚の新陳代謝(※2)にも関与しているため、表皮のターンオーバーが遅れると古い角質が毛穴を塞ぎ、ニキビを増やしてしまいます。
(※1)女性の体内でもわずかに男性ホルモンが分泌されています。
(※2)新陳代謝とは、古い細胞を分解し、新しい細胞に入れ替えること。肌の新陳代謝はターンオーバーと呼ばれる。
ニキビの炎症は活性酸素が原因
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また、毛穴でアクネ菌などの雑菌が繁殖すると、白血球が撃退するために活性酸素(※3)を放出します。活性酸素は細菌を殺す働きがありますが、周囲の細胞も傷つけてしまうため炎症が広がってしまいます。
(※3) 活性酸素とは呼吸から取り入れた酸素が変質した悪性の酸素のこと。細胞を傷つけたり、組織を変質させたりする作用があります。
イソフボンでニキビが抑制できる理由
イソフラボンは女性ホルモンのエストロゲンと分子構造が似ており、体内で減少したエストロゲンの代用として作用します。
また、イソフラボンには活性酸素を除去する抗酸化作用もあります。
月経時のエストロゲン不足を補う
イソフラボンは、月経時に分泌が減少するエストロゲンの代用として皮脂腺に働きかけ、プロゲステロンによる皮脂の分泌促進を抑制します。
イソフラボンは女性ホルモンの分泌量そのものには直接関与しないので、生理自体が正常であれば生理不順を起こすことはありません。
男性ホルモンの影響を抑制する
イソフラボンでエストロゲンの働きを補うことで、相対的に男性ホルモンが優位になることを抑えることができます。その結果、男性ホルモンによる皮脂の分泌を減らせます。
活性酸素による炎症を抑制する
イソフラボンは抗酸化物質として作用する以外に、体内で生産される同じ抗酸化物質のSODを活性化し、グルタチオンを増やす効果があります。そのため、白血球が放出する活性酸素から細胞を守り、ニキビの炎症の拡大を阻止する効果があります。