イソフラボンの育毛効果
イソフラボンは抜け毛予防や育毛効果がある
イソフラボンは大豆に多い栄養素で、美容やホルモンバランスを整える効果があるため、女性の間で人気があります。髪は女性の命ですが、加齢により毛の質が落ちて細く弱くなり、女性でも抜け毛や薄毛が目立つようになります。
実はイソフラボンは、女性ばかりか、男性の薄毛や抜け毛も予防し、育毛にも効果を発揮します。
今回は、イソフラボンで育毛ができる理由についてお話します、
頭髪は女性ホルモンのエストロゲンが関与
男性ホルモンが多いと、毛が濃くなると言われます。
しかし、男性ホルモンが関与しているのは耳の下あたりまでです。
それ以上の頭頂部は、男女とも女性ホルモンのエストロゲンか関与しています。
毛根には「5αリダクターゼ」という酵素が存在し、テストステロンを活性型男性ホルモンのジヒドロテストステロン(DHT)に変える作用があります。
毛根の受容体(※1)にDHTが結合すると、毛の成長が止まり、そのまま抜けてしまいます。
エストロゲンは、この5αリダクターゼの働きを抑制する作用があります。そのためエストロゲンが体内に多いと、頭髪が抜けにくくなります。
(※1)ホルモンは分泌された後、細胞内の受容体に結合することで、はじめてホルモンとして働きます。
男性の抜け毛は加齢による男性ホルモンの減少が原因
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男性の場合、加齢で男性ホルモンのテストステロンの生産が減少すると、それを補うために精巣でDHTの生産が多くなります。
その結果、毛髪の受容体にDHTが結合する機会が増え、AGA(男性型脱毛症)になりやすくなります。
女性の抜け毛は加齢による男性ホルモンの影響が原因
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女性の場合、更年期を迎えエストロゲンの生産が減少すると、男性ホルモンの影響が強くなります。
そのため、毛根にある5α-リダクターゼの抑制作用が減退し、テストステロンに反応してジヒドロテストステロンの生産が増大します。
その結果、ジヒドロテストステロンと毛根の受容体が結合する機会が増え、女性でも薄毛や抜け毛が目立つようになります。
イソフラボンが抜け毛を予防する理由
イソフラボンは植物エストロゲン
イソフラボンは女性ホルモンのエストロゲンと分子構造が似ています。そのため細胞にあるエストロゲン受容体と結合し、エストロゲンが結合した時と同じ反応を起こします。
この働きからイソフラボンは「植物エストロゲン」と呼ばれ、体内でエストロゲンの代用として機能します。
イソフラボンは5α-リダクターゼを阻害する
イソフラボンはエストロゲンの代用として作用し、5α-リグクターゼの活性を阻害する効果があります。
その結果、女性のエストロゲン減少によるテストステロンの影響の増大を抑制し、女性の薄毛や抜け毛を予防できます。
イソフラボンは男性のDHTの生産を抑制する
男性の場合は、イソフラボンは精巣での男性ホルモンの生産そのものを抑制する作用があります。その結果、DHTの生産も低下し、AGA型脱毛症を予防できます。
イソフラボンは育毛効果もあり
イソフラボンは毛母細胞を活性化する
毛髪は、IGF-1と呼ばれる物質が毛乳頭(毛根の細胞)を刺激することで、毛髪の成長が促進されます。通常、IGF-1は成長ホルモンの分泌によって生産が増えますが、成長ホルモンは加齢と共に分泌が減少します。
イソフラボンは、IGF-1の発現を増やす効果があるため、育毛にも効果を発揮します。
イソフラボンは血行を促進し毛髪に栄養を与える
毛髪の成長を促進するには、毛母細胞に十分な酸素や栄養を与えなければなりません。
毛根は毛細血管と結合しており、血液がドロドロで血行が悪くなると、毛髪の成長を阻害し、毛が細く弱々しくなります。
イソフラボンはドロドロの血液の原因となる、悪玉コレステロールの分泌を抑制します。
反対に、血中の悪玉コレステロールを回収する善玉コレステロールの生産を増やすので、血液がサラサラになります。
さらに、イソフラボンは血管拡張作用もあるので血行を促進し、毛髪の成長を促進します。