イソフラボンとレッドクローバーの組み合わせは？

イソフラボンとレッドクローバーには相乗効果がある

イソフラボンのサプリメントの中には、レッドクローバーなる成分が配合されているものがあります。
また、レッドクローバーはドラッグストアなどでは、ハーブティーとしても販売されています。
実は、イソフラボンとレッドクローバーを一緒に摂取すると、その効果が高まることが知られています。

レッドクローバーとは

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レッドクローバーはシロツメグサの仲間で、マメ科に属する植物です。
レッドクローバーは、欧米では古くから民間療法で、咳や喘息、気管支炎、更年期障害、月経前症候群の緩和、前立腺肥大に効果があるハーブとして用いられています。
日本でも花の部分を乾燥させたハーブティーや、抽出エキスのサプリメントが販売されています。

レッドクローバーの有効成分

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レッドクローバーは、サプリメントで販売されている大豆イソフラボンと同じ、ゲニステインやダイゼインといったイソフラボン類を含有しています。
また、他のイソフラボン類やフラボノイド類といった、ポリフェノール類が豊富です。
また、花にはフラボン、サリチル酸、P-クマル酸、葉にはジクマロールなどの成分を含んでいます。

レッドクローバーの安全性

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レッドクローバーは短期間の使用であれば、ほとんどの成人で重篤な副作用が出ることはありません。
しかし、長期間の摂取した際の研究報告の例は多くなく、またエストロゲン様物質(女性ホルモンのエストロゲンと似た働きをする物質)を含んでいるため、妊娠中や授乳中の摂取は避けた方が良いとされています。

イソフラボンとレッドクローバーの違い

サプリメントのイソフラボンは、それ自体が女性ホルモンの代用となるエストロゲン様物質です。
一方、レッドクローバーはエストロゲン様物質のイソフラボン類以外にも、様々な有効成分があり、それらがレッドクローバーのハーブとしての効果を高めています。
しかし、レッドクローバーに含まれるエストロゲン様物質の活性は、イソフラボンのサプリメントと比べるとかなり弱いものです。
そのため、イソフラボンのサプリメントと一緒に摂取すると、レッドクローバーのハーブとしての健康効果が高まります。

イソフラボンとレッドクローバーを一緒に摂取した時の効果

更年期障害の緩和

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更年期障害は、加齢により体内で生産されるエストロゲンが減少することで発生します。
レッドクローバーはエストロゲン様物質以外に、鎮痛や抗炎症作用のあるサリチル酸が含まれているため、更年期障害で起こる体の各所の痛みの緩和に効果があります。
しかし、骨粗しょう症に対してだけは効果がないことが分かっています。

一方、イソフラボンはエストロゲン様物質として比較的強い効果があるため、更年期で減少したエストロゲンの代用として体に機能します。
また、イソフラボンは骨粗しょう症に対しても効果があることが判明しています。
そのため、イソフラボンのサプリメントとレッドクローバーを一緒に摂取すると、更年期障害の様々な諸症状を緩和できます。

老化の進行の抑制

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老化とは、体内で発生した活性酸素※1が、細胞や組織を破壊したり、変質化させたりすることで体の機能が劣化する現象です。
イソフラボンをはじめ、レッドクローバーに含まれているフラボノイド類は抗酸化作用が有り、活性酸素の除去に効果を発揮します。
また、レッドクローバーに含まれるP-クマル酸は強力な抗酸化物質です。
そのため、体内の活性酸素の除去を促進し、老化を抑制できます。

※1　活性酸素とは電子が欠損し物質として不安定な酸素のこと。他の物質と結合して物質としての安定化を図るため、普通の酸素に比べ化学反応が早い性質があります。

まとめ

レッドクローバーはイソフラボン類以外にも様々な成分を含むため、欧米で民間治療に用いられているハーブです。
イソフラボンとレッドクローバーに含まれるいくつかの成分は、共にエストロゲン様物質として体内で作用し、更年期障害の緩和に効果を発揮します。
また、イソフラボンもレッドクローバーに含まれるフラボノイド類も抗酸化物質として作用し、体内で活性酸素の除去を促進して老化の進行を抑制します。
更年期障害や体の老化が気になる方は、イソフラボンとレッドクローバーの組み合わせはオススメです。