イソフラボンで子宮内膜症が悪化するって本当?

イソフラボンは子宮内膜症に影響する

女性ホルモンが影響する病気の一つに、子宮内膜症があります。
大豆に多い栄養素として知られるイソフラボンは、女性ホルモンと似た性質があるため、子宮内膜症を悪化させる可能性があります。
子宮内膜症の方は、食事からの摂取であれば問題ありませんが、サプリメントからのイソフラボン摂取は避けた方が良いです。

子宮内膜症とは

子宮内膜症とは、本来子宮内腔にしかないはずの子宮内膜や子宮内膜に似た子宮内膜様組織が、子宮外の場所にできてしまう症状です。
月経のある女性の約10%、原因不明の不妊患者の40~50%が子宮内膜症と言われています。

【子宮内膜症が悪化する過程】

子宮内膜は卵子が受精して着床しないと剥離し、生理で子宮外へ排出されます。
それと同様に、子宮以外の場所にできた子宮内膜の組織も、月経周期に合わせて剥離します。
しかし、子宮以外にできた子宮内膜や、それに伴う出血は体外に排泄できず、体内に蓄積します。
その結果、体にとって不必要な老廃物が諸臓器と癒着し、卵巣にそれが発生するとチョコレート嚢胞と呼ばれる腫瘍を形成し、症状をさらに悪化させます。

エストロゲンが子宮内膜を増殖させる

子宮内膜は、受精した卵子が着床するために必要な組織です。
女性ホルモンのエストロゲンは、この子宮内膜の細胞分裂に関与して、子宮内膜を厚くする役割があります。

生理で排卵が終わるとエストロゲンの分泌が減少し、入れ替わるようにプロゲステロン(もう一つの女性ホルモン)の分泌が増加します。それと同時に子宮内膜の細胞分裂も低下します。
つまり、子宮内膜の増殖には、エストロゲンが必要不可欠です。

イソフラボンはエストロゲン様物質として子宮内膜の増殖を活性化する

イソフラボンは分子構造がエストロゲンと似ています。そのためエストロゲン様物質と呼ばれ、体内でエストロゲンの代用として機能します。

イソフラボンを摂取すると、エストロゲンと同様に子宮内膜の細胞分裂を活性化します。
そのため、子宮内膜症の人がイソフラボンを摂取すると、子宮以外の子宮内膜や子宮内膜様組織の細胞分裂が活性化し、症状を悪化させてしまう可能性があります。

子宮内膜症の人はサプリメントでのイソフラボンの摂取は厳禁

普段の食事に含まれるイソフラボンで症状は悪化しない

イソフラボンは、大豆の他に、大豆加工食品の豆腐や納豆、味噌、醤油などにも含まれます。
また、マメ科の植物の緑豆やもやし、クズなどにも含まれ、日本人の食生活でイソフラボン抜きの食事はありえません。

一般に、イソフラボンが体に影響を与えるのは、1日の摂取量が50mgを超えた時と言われています。
一方、私たち日本人が普段の食事で摂取するイソフラボンの量は、1日当たり平均で15~20mgです。
そのため、子宮内膜症の人が、普段の食事に含まれるイソフラボンの量で症状が悪化することはありません。

サプリメントでイソフラボンを過剰摂取すると症状が悪化する

一方、サプリメントでイソフラボンを慢性的に過剰摂取すると、子宮内膜症を悪化させる可能性があります。

サプリメントの説明書などでは日本人のイソフラボンの平均摂取量を加味して、1日の摂取量を30mgに設定している場合がほとんどです。
サプリメントで説明書通りにイソフラボンを摂取すると、イソフラボンの影響が出る1日の摂取の目安量の50mgを超えてしまいます。
そのため、子宮内膜の細胞分裂が活性化し、子宮内膜症が悪化する可能性があります。

イソフラボンは体に様々な良い影響を与えてくれますが、子宮内膜症の人はサプリメントでのイソフラボンの過度な摂取は控えた方が良いでしょう。

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