イソフラボンで頭皮の皮脂抑制

イソフラボンは頭皮の皮脂を抑制する効果がある

更年期を迎えた女性の中には、頭皮の脂が増え、頭髪のベタつきや、不快な臭いに悩まされる方がいます。
また、頭皮の皮脂が増えると、抜け毛の原因になります。
イソフラボンは、ホルモンバランスを整える作用があるため、頭皮の脂を少なくする効果があります。

頭皮の皮脂の過剰分泌は男性ホルモンが原因

頭皮の脂が過剰に分泌されるのは、男女ともに体内で生産される男性ホルモンが原因です。
男性ホルモンは皮脂の分泌に関与し、男性ホルモンが多ければ多いほど皮脂の分泌が活発になります。
思春期にニキビが多くなるのは、この時期に男女ともに男性ホルモンの分泌が急激に活性化するからです。

更年期で女性の頭皮の皮脂が増える理由

女性ホルモンの減少で男性ホルモンの影響力が強まる

更年期を迎えた女性の頭皮で皮脂が過剰に分泌されるようになるのは、体内で生産される男性ホルモンの影響が強まるためです。
女性でも、卵巣や副腎と呼ばれる器官で、わずかですが男性ホルモンが生産されています。
そして、男性ホルモンは皮脂の分泌をはじめ、女性の体の機能の維持に必要です。
しかし、更年期によって卵巣で生産される女性ホルモンが少なくなると、相対的に男性ホルモンの影響力が強くなり、皮脂の分泌が活性化してしまいます。

新陳代謝の低下で体脂肪が増える

女性の場合、女性ホルモンのエストロゲンは新陳代謝(※1)に関与しています。
新陳代謝には膨大なエネルギーが必要で、その時使用されるのが体内の脂肪です。
更年期でエストロゲンの生産が少なくなると新陳代謝が低下し、体内に脂肪が蓄積されやすくなります。

皮脂の主成分は、中性脂肪です。
中性脂肪は肝臓に蓄積した脂肪を原料に生産され、血液で皮膚の皮脂腺に運ばれます。
肝臓に蓄積した脂肪が多ければ多いほど、血液中の中性脂肪が多くなります。
エストロゲン不足で体脂肪が多くなれば、その分皮脂の分泌も多くなります。

(※1)新陳代謝とは、古い細胞を分解し、細胞分裂で新しい細胞に入れ替えること。

イソフラボンはエストロゲン様物質として皮脂の分泌を抑制する

イソフラボンは分子構造が女性ホルモンのエストロゲンと似ています。
そのため、エストロゲン様物質と呼ばれ、体内でエストロゲンの代用として機能します。

男性ホルモンの影響力を抑える

イソフラボンは、エストロゲン様物質として、体内の男性ホルモンの影響力を抑え、皮脂の分泌を抑制する効果があります。
更年期でエストロゲンが減少した女性がイソフラボンを摂取すると、体内にエストロゲン様物質が増え、相対的に男性ホルモンの影響力が低下します。
その結果、皮脂の分泌も抑制されます。

皮脂の原料を減らす

イソフラボンは、エストロゲン様物質として新陳代謝を活性化し、体脂肪を減らす効果があります。
また、イソフラボンは体内で脂肪を蓄積する、脂肪細胞(※2)内の脂質の燃焼を促し、脂肪細胞そのものを小さくする作用があります。
その結果、肝臓で生産される中性脂肪の量が減り、皮脂の分泌も抑制されます。

更年期を迎え、頭皮のベタつきにお悩みの女性は、ぜひイソフラボンを試してみてください。

(※2)脂肪細胞とは脂肪を溜め込む細胞のことで、全身に存在します。特に、下腹部、内臓周り、臀部、太ももなど、普段脂肪が気になる場所に多く存在します。

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