イソフラボンと一緒に摂りたいビタミンD

イソフラボンとビタミンDは好相性

ホルモンバランスを整え、更年期障害の緩和に効果があることで、年配の女性の間で人気のあるイソフラボン。既に健康維持にイソフラボンを取り入れている方も多いと思いますが、イソフラボンの効果をより高める栄養素に、ビタミンDがあります。

ビタミンDは、一般的に骨に良い栄養素として知られていますが、イソフラボンと一緒に摂取するとどのような効果を発揮するのでしょうか?
今回は、イソフラボンとビタミンDの相乗効果についてお話します。

ビタミンDとは

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ビタミンDは、油に溶ける脂溶性のビタミンです。
キノコ類に含まれるビタミンD2と、動物性食品に含まれるビタミンD3がありますが、どちらも効能は同じです。
ビタミンDはコレステロールを原料に体内でも生産が可能で、皮膚が紫外線を浴びることで増やせますが、その量では体の機能の維持ができないため、食物からの摂取が必要です。
ビタミンDは体内に吸収されると、肝臓と腎臓の酵素で活性型ビタミンDとなって、体内で作用します。

ビタミンDの役割

ビタミンDは主に、カルシウムの吸着に必要なたんぱく質の合成に使われます。
これにより、小腸からのカルシウムの吸収を促進し、骨にカルシウムが吸着するのを助けると共に、カルシウムが骨から溶け出すことも抑制します。
一方で、血液中のカルシウムが不足すると、骨からカルシウムを放出すると共に、尿からのカルシウムの流失を抑制するため、血中のカルシウム濃度を一定に保つ効果もあります。
さらに、人のあらゆる臓器の細胞にビタミンD受容体があり、様々な生理活性に関与します。

ビタミンDは過不足なく摂ることが大事

ビタミンDは不足すると、骨が軟化し湾曲するくる病や、骨が脆くなる骨粗しょう症を発症します。
一方、ビタミンDは体内に蓄積しやすく、過剰摂取すると体内のカルシウム濃度が高まり、高カルシウム結晶や尿路結石、腎臓や肝臓の障害が発生します。

厚生労働省が定めるビタミンDの摂取の目安は、男女共に1日当たり5.5μgです。
一方、摂取の上限も設けられ、1日あたり100μgです。
ビタミンDが体内のカルシウムの調整に必要とはいえ、普段の食事をしていれば不足することはありません。
カルシウム不足を気にするあまり、サプリメントなどによる慢性的な過剰摂取は注意が必要です。

イソフラボンとビタミンDの相乗効果

イソフラボンは分子構造が女性ホルモンのエストロゲンと似ており、植物エストロゲンと呼ばれ、体内でエストロゲンの代用として機能します。

また、イソフラボンは体内で発生する有害な活性酸素(※1)を除去する、抗酸化物質としても作用します。

(※1)活性酸素とは、酸素が変質した悪性の酸素のこと。組織を破壊したり、物質を変質させたりする作用があります。

骨粗しょう症の改善効果

骨粗しょう症は、更年期(※2)を迎え女性ホルモンの分泌が低下すると発生します。
骨を作る骨芽細胞にはエストロゲン受容体があり、エストロゲンが結合すると活性化し、骨の形成を行います。
また、エストロゲンは、骨を分解する破骨細胞の活動を抑制する作用があります。

エストロゲンの分泌が減少すると、骨芽細胞の機能が低下し骨の形成が阻害されるばかりか、破骨細胞による骨の分解が進みます。その結果、骨からのカルシウムの流出が促進し、骨粗しょう症になります。

植物エストロゲンのイソフラボンは、分泌が減少したエストロゲンの代用として骨芽細胞を活性化し、破骨細胞の活動を抑制します。
また、ビタミンDを一緒に摂取すると、体内へのカルシウムの吸収や、骨へのカルシウムの沈着を促進します。
その結果、骨粗しょう症によるカルシウムの流失が抑制され、骨へのカルシウムの沈着が増えるので、骨粗しょう症が改善します。

(※2)閉経を迎える前後5年ほどの期間のこと。だいたい45~55歳頃。

アルツハイマー型認知症の予防効果

アルツハイマー型認知症は、脳内で発生した活性酸素が脳細胞を破壊し、脳が委縮することで発生する、記憶障害や学習障害のことです。

イソフラボンは抗酸化物質として脳の活性酸素を除去し、また脳の細胞内で抗酸化物質として作用するグルタチオンを増やす効果もあります。
また、イソフラボンは脳のエストロゲン受容体と結合して記録力を高め、短期記録を司る海馬の神経細胞を増やす作用があり、アルツハイマー型認知症を改善します。

一方、ビタミンDと関連するカルシウムは、脳の細胞内で情報伝達物質として作用します。また、脳の細胞内にはビタミンD受容体があります。
ビタミンDは大脳皮質や海馬の受容体と結合すると、抗炎症作用や抗酸化作用を発揮します。
また、海馬の細胞内のカルシウム濃度を調整する働きがあり、さらに脳の神経栄養因子を調節し脳の萎縮を抑制します。

まとめ

ビタミンDは脂溶性のビタミンで、体内のカルシウムの調整を行う栄養素です。
カルシウムは骨の形成や、神経細胞の情報伝達物質として作用しているため、その調整を行うビタミンDが不足すると、骨や神経の働きに異常が生じます。
植物エストロゲンと抗酸化物質としての作用を併せ持つイソフラボンは、ビタミンDと一緒に摂取すると、骨粗しょう症やアルツハイマー型認知症を改善できます。
加齢により骨粗しょう症やアルツハイマー型認知症が気になる方は、普段の食生活にイソフラボンとビタミンDを取り入れてください。

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