イソフラボンとプエラリアの組み合わせは?

イソフラボンとプエラリアの同時摂取はお勧めしない

どちらも女性ホルモンを整える効果があることで有名なイソフラボンとプエラリアですが、この2つの同時摂取はお勧めできません。
イソフラボンの過剰摂取になる可能性が高いからです。

イソフラボンの摂取量は上限がある

イソフラボンをはじめとしたフラボノイド類の過剰摂取は、乳がんや子宮筋腫を進行させ、胎児や乳児、小児の急性白血病の発症の危険性が指摘されています。
そのため、内閣府食品安全委員会は2006年に「大豆イソフラボンを含む特定保健用食品の安全評価の基本的な考え方」で、摂取の上限を設けています。
その内容によると、継続的にイソフラボンを摂取して安全が担保される目安量の上限を、1日あたり70~75mgに設定しています。

また、日本人は普段から大豆をはじめとした豆類や、豆腐、みそ、醤油などの大豆加工品を摂取しており、これらから1日平均15~22mgのイソフラボンを摂取しています。
一方、イソフラボンも必須栄養素ではないので1日に必要な摂取量は設けられていませんが、その効果を得るには1日当たり50mgが必要と言われています。
そのため、イソフラボンをサプリメントなどの健康食品で摂取する場合の上限を、1日当たり30mgに設定しています。

プエラリアに大豆イソフラボンを配合しているサプリメントは疑問

既に大豆の40倍ものイソフラボンを含有しているプエラリアに、敢えて大豆イソフラボンを配合しているサプリメントがあります。
しかし、同じ成分を配合したところで量が多くなるだけで、相乗効果を発揮するものではありません。

先にも触れた通り、大豆イソフラボンをはじめとしたフラボノイド類は、過剰摂取の危険性が指摘されています。
イソフラボンもプエラリアも、共に植物エストロゲンの作用で有名な健康食品です。
そのため、イソフラボンとプエラリアを一緒に表示することで、その作用が強いイメージを持たせる販売側の戦略が見て取れます。
また、植物エストロゲンの効果を早く得たいがために、イソフラボンとプエラリアのサプリメントを一緒に摂取するのも、慢性的な過剰摂取に繋がるのでお勧めできません。

イソフラボンとは

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イソフラボンは大豆をはじめとしたマメ科の植物に多く含まれるポリフェノールの一種で、フラボノイドに属するイソフラボン類の総称です。
イソフラボンは女性ホルモンのエストロゲンと分子構造が似ており、細胞にあるエストロゲン受容体と結合すると、エストロゲンと同様の反応が起こります。
そのため、植物エストロゲンとして、体内でエストロゲンの代用として機能します。
また、イソフラボンは体内で発生する有害な活性酸素を除去する、抗酸化物質としても機能します。

一般に、サプリメントで販売されているイソフラボンは、大豆から抽出した大豆イソフラボンです。
大豆のイソフラボンには、分子に糖が結合したグリコシド型と、糖が分離したアグリコン型に大別されます。
さらにアグリコン型はダイゼイン、ゲニステイン、グリシテインの3種類が、グリコシド型にはダイジン、ゲニスチン、グリシチンが存在し、それぞれ体への作用が異なります。

プエラリアとは

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プエラリアはマメ科の植物の塊根

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プエラリアは、東南アジアのタイやミャンマーに自生する大豆と同じマメ科クズ属の植物です。
プエラリアの塊根はショ糖が多く、現地では食料になっています。
サプリメントのプエラリアは、この塊根の部分を精製したものです。

そして、この塊根部には大豆と同様に、ダイジン、ゲニスチン、ダイゼイン、グリシテインといったイソフラボンを豊富に含有しています。
さらに、プエラリアには、よりエストロゲンと近い分子構造を持つミロエストロールやデオキシミロエストロールなどの植物エストロゲンを含有しています。

プエラリアのイソフラボンの含有量

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大豆1gあたりにアグリコン型イソフラボンは1.4mg含有されています。
プエラリアは同じ重量であれば、大豆の40倍ものイソフラボンを含有していると言われているので、1gあたり56mgも含有していることになります。

プエラリアは食品の名前であり、必須栄養素ではないので摂取の目安量は設けられていません。
一般に日本国内では、プエラリアの1日の摂取目安量は、400mgを超えないことが求められています。
これはイソフラボンに換算すると、25.6mgになります。

一方、原産国のタイでもサプリメントとして販売されており、タイ国内ではプエラリアのサプリメントの1日の摂取目安量を、100mgが望ましいとしています。
それは、イソフラボンの過剰摂取に副作用があるからです。

まとめ

プエラリアはマメ科の植物で、大豆の40倍ものイソフラボンや、その他の植物エストロゲンを含有しています。
イソフラボンは、過剰摂取に副作用の危険性が指摘され、1日の摂取に上限が設けられています。
そのため、もともとイソフラボンの含有量が多いプエラリアと、イソフラボンのサプリメントを一緒に摂取するのはお勧めできません。
大豆のイソフラボンも、プエラリアも、共に植物エストロゲンとしての機能は高いので、自分の目的と体質に合った方のサプリメントを選ぶのが、よい選択と言えるでしょう。

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