イソフラボンとザクロエストロゲンの違いは?

イソフラボンとザクロエストロゲンに違いはあるの?

大豆に含まれるイソフラボンは、女性ホルモンのエストロゲンと似た作用を持つことで知られています。
一方、果物のザクロにも、エストロゲンと同じ作用を持つ成分が含まれていると言われ、ザクロを濃縮還元した飲料などが女性の間で人気を博しています。

大豆イソフラボンもザクロもエストロゲン様作用を持っていますが、効果を期待するならイソフラボンがおススメです。ザクロにも美容や健康に役立つ栄養素が含まれていますが、人気の元となったエストロゲン様物質の含有量は少ないと言われています。

イソフラボンとは

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イソフラボンは大豆をはじめとしたマメ科の植物が含有するポリフェノールです。
イソフラボンは女性ホルモンのエストロゲンと分子構造が似ており、不足したエストロゲンの働きを補ってくれます。また、体内に発生する有害な活性酸素を除去する抗酸化作用もあります。

詳しくはこちら→イソフラボンのエストロゲン様物質としての作用
詳しくはこちら→イソフラボンは抗酸化物質

ザクロのエストロゲンとは?

一時期、ザクロにエストロゲンと同じ作用を持つ成分が含まれていると大変なブームになりました。
その成分が、クメステロールと呼ばれる植物エストロゲン(※1)です。
クメステロールは1957年に、アルファルファから発見され、その後、大豆、芽キャベツ、ほうれん草なども含有することが確認されています。
クメステロールは体内で代謝されるとクメスタンになります。

クメスタンは、大豆のイソフラボンよりも、エストロゲン様作用が強い傾向があります。

(※1)女性ホルモンのエストロゲンと似た働きをしてくれる、植物由来の物質のこと。イソフラボンも植物エストロゲン。

ザクロのエストロゲン様物質の含有量は少ない

ザクロのクメステロールは果実には無く、種子の中にあります
ザクロの種子に含まれるクメステロールの量は、0.017~0.76ppm(※2)です。
つまり、種子全体の僅か100万分の1にも満たない量しかありません。
そのため、種子の表皮を取り除いたりすり潰したりしない限りは、ザクロのクメステロールは摂取できません。

確かに、ザクロは種子が多い果物ですが、それを全てすり潰したとしても、摂取できる量はごく僅かです。
また、先にも触れているように、果汁自体には含まれていないため、ザクロ自体から体への効果が実感できるほど、エストロゲン様物質を摂取するのは現実的に無理があります。

平成12年に国民生活センターは、ザクロを原料とした健康食品10銘柄を抜き打ちし、エストロゲン様物質の有無の検査を行っています。
その結果、10銘柄中8銘柄でエストロゲン様物質の存在を広告で謳っていましたが、全ての銘柄でエストロゲン様物質が存在していないか、存在していても検出限界以下であったという報告がなされています。

(※2)ppmは、100万分の1を表す単位。

ザクロ果汁には健康効果がある

ザクロ果汁にはエストロゲン様物質は存在していませんが、ザクロ果汁にはビタミンB群やビタミンC、カリウム、マグネシウム、亜鉛といったミネラルが含まれています。
また、ザクロの赤い色素は体内で抗酸化物質として作用するビタミンAに代謝されるカロテノイドや、抗酸化物質として知られるポリフェノールのアントシアニンやタンニンが豊富です。

そのため、ザクロ果汁は体内で発生する活性酸素の抑制に役立ち、美容や老化抑制に効果を発揮します。
クメステロールもポリフェノール性物質なので抗酸化作用があり、美容や老化抑制に効果があるので、ザクロのアントシアニンやタンニンの効果が、クメステロールの効果と感じられても不思議はありません。

クメステロールはザクロより大豆の方が多い

一方、食品の中でクメステロールの含有が多いのは、実は大豆です。
大豆では、1gあたり15~80μg(※3)含有されていて、ザクロの種子の10倍以上あります。
エストロゲン様作用の強いクメステロールを摂取したければ、ザクロよりも大豆の方が効果的と言えます。

(※3)1μg(マイクログラム)=100万分の1g

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