イソフラボンで女性のホルモンバランスが崩れるの?

イソフラボンでホルモンバランスは乱れない

ネットなどでは、イソフラボンの副作用でホルモンバランスが乱れるという情報がちらほら見受けられます。

しかし、イソフラボンは体内でホルモンの生産や分泌に直接関与しません。また、イソフラボンは女性ホルモンのエストロゲンの代用として作用しますが、本物のエストロゲンと比べれば活性が弱く、過剰なエストロゲンを抑える作用もあります。
そのため、過剰摂取などをしない限り、イソフラボンでホルモンバランスが乱れることはありません。

イソフラボンは直接ホルモンの分泌に関与しない

イソフラボンは、ホルモンバランスを整える働きがありますが、直接ホルモンの分泌に関与することはありません。

イソフラボンは大豆をはじめとしたマメ科の植物に含まれる栄養素で、分子構造が女性ホルモンのエストロゲンと似ています。
そのため、イソフラボンはエストロゲン様物質と呼ばれ、体内でエストロゲンの代用として機能します。

イソフラボンの摂取は、体内にエストロゲン様物質が増えるだけです。
エストロゲンの主要な生産器官である卵巣や、微量ながら生産する副腎という器官に、イソフラボンが直接関与することはありません。
そのため、イソフラボンの摂取で、体内のエストロゲンの生産量の増減には影響を与えません。

イソフラボンはエストロゲンに比べれば活性は弱い

エストロゲン様物質は、イソフラボンの他にも様々な成分が知られています。
その中でもイソフラボンは、エストロゲン様物質として体へ作用する力が、他の同様の成分より強い特徴があります。

とは言っても、本物のエストロゲンに比べれば活性が弱く、1/1000~1/10000程度しかありません。過剰摂取をしない限り、ホルモンバランスを崩すほど体に作用する可能性はほとんどありません。

本物のエストロゲンと比べると活性が弱いイソフラボンですが、その分エストロゲンが減少した体に穏やかに作用して、ホルモンバランスを整えます。

イソフラボンは弱いエストロゲン様作用と、弱い抗エストロゲン作用がある

イソフラボンはむしろ女性のホルモンバランスを整えるように作用します。

細胞内にはエストロゲン受容体と呼ばれる器官があり、エストロゲンはこの受容体と結合することではじめて体の機能に関与します。
イソフラボンは、エストロゲン様物質として、この受容体の穴埋めを行います。

エストロゲンの分泌が減少すると、体が必要とする量の受容体を十分に埋められなくなります。イソフラボン1つの活性は弱いのですが、受容体をより多く埋めることでその弱さを補います。

一方、何らかの理由でエストロゲンの分泌が過剰だと、細胞内の受容体を全て埋めてしまい、体が過剰に反応して大きな負担になります。
そのため、エストロゲンより活性が弱いイソフラボンが先回りして受容体を埋めると、過剰に分泌されているエストロゲンの影響を弱められます。

これらの作用により、イソフラボンは女性のホルモンバランスを整えます。

イソフラボンのサプリメントであれば、自分の体調に合わせて摂取の量を調整できるので、活用しやすいです。
ホルモンバランスが気になる方は、ぜひイソフラボンを試してみてください。

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